蕎麦か饂飩か

 雨は降っていませんが、曇り空です。湿度が高いのか、何となくべたつきます。

 私は外で、あまり麺類を食べないのですが、偶の機会で蕎麦か饂飩かというときには蕎麦を選ぶことの方が多いようです。東京には生粋の蕎麦好きで、お蕎麦そのものの味や食感を楽しむ方が沢山いらっしゃいますが、私の場合はどちらかというと、健康(単にカロリー)を考えて選んでいました。

 さて、先日、ある方がツイッターに『おそばを食べてもふとらない』と宣伝するある蕎麦屋の写真を載せてあるのを見て、「そばでも食べたら太るだろ、炭水化物の塊だし」「それは饂飩か蕎麦かを比較しての話だろ」と思い、ふとググってみたら、愕然としました。カロリーに関して言えば、饂飩よりソバの方が高かったのです。そう、ずーと私は間違った認識をしていたのです。自分の勝手なイメージが長年蓄積し、知らず知らずに定着して(思い込んでいてしまって)いたのでした。

 栄養の観点から細かく見ていくと、蕎麦は比較的にカロリーが高いとはいえ、栄養価が高いのでダイエットの効果が期待できるとのことでした。例えば、蕎麦はグリセミック指数( GI値)が低いため血糖値の上昇が遅く、食後のインシュリン分泌が緩やかになるとのこと。つまり、インシュリンには脂肪を生み出す作用があるので、その分泌が緩やかになるから、体が脂肪を溜め込みにくい状態になるということだそうです。また、食物繊維も比較的多いので便秘には効果的、ここでもダイエットに繋がります。ダイエット効果のほかにも、蕎麦はポリフェノールの一種「ルチン」を多く含むのでアンチエイジング効果があり、脳内出血・動脈硬化・高血圧の予防にもなるそうです。

 それから、実はもう一つ誤った認識があったのですが、それは消化の良し悪しです。江戸っ子のそばの食べ方として「喉越しを楽しむ」というので有名だったので、蕎麦はあまりかまなくてもよい、つまりは(饂飩よりも)消化がよいと思っていましたが、これも勝手な思い込みでした。饂飩の方が消化に良いそうです。ですから、例えば、速効パワーチャージしたいときや、風などで体が弱っているときなどには、饂飩がおすすめだそうです。饂飩の良さは他にもあって、ひとつには、栄養価は低いかもしれませんが、同時にカロリーも低く、不足分をトッピングで楽しむことができるという考えもありました

 ということで、誤った知識で蕎麦を食べていたとはいえ、栄養価の高いものであり、結果的には「よかった」ということですかね。さらに、饂飩にも優れたところがあることがわかりました。それぞれの良いところがわかったので、今後は、その場その場で蕎麦も饂飩も楽しめそうです。