カナカナ

 今日の朝は、目覚めた瞬間から蒸し暑く感じたのですが、案の定、今季初の熱帯夜を記録したそうです。そして日中は、本日も梅雨の最中ながら、晴れ、晴れ、晴れでした。

 さて、数日前から夕暮れ時にヒグラシの声を聴くようになりました。ギラギラと照らす太陽が沈み、薄暗くなってくると「カナカナカナ・・・」と響きだします。暑さは若干和らいだとはいえ、まだまだ蒸し暑さが残っている時間帯、そんな時でもヒグラシの声が聞こえると、なんだか涼しく感じます。風鈴もそうですが、暑さと何ら関係のない音や声によって、感じ方が変わるとは不思議なものです。

 ところで、あれっ、そういえばヒグラシが鳴くのは夏の終わりから秋にかけではなかったかな、確か、俳句では秋の季語だと習ったような気がするのですが・・・。こういう時はウィキペディア。早速調べてみると「ヒグラシは梅雨の最中の6月下旬ごろから発生し(中略)以後は9月中旬頃までほぼ連日鳴き声を聞くことができる」とありました。それから、もう一つ思い違いがありました。ヒグラシはその名の通り、夕方しか鳴かないと思っていましたが、実は朝夕鳴くそうです。そういえば、今朝、ヒグラシの声を聴いたのを思い出しました。その時私は「呆けたヒグラシだな。まだ梅雨だし。しかも朝だし」と思ったのですが、なんのことはない、ボケは私自身でした。因みに、ヒグラシは秋の季語というのは正しかったです。

 昨日も今日も日中35度を超え、これから梅雨が明けると、更に厳しい暑さが待っています。しかし、朝夕にはヒグラシの声を聴いて涼感を感じることができると思えば、気分が多少は上向くのではないでしょうか。無理かしらん、カナカナカナ・・・。